そうか!売ってみればいいじゃん!
「手首がもげる!」と言うほどに、息子授乳中に手縫いにミシンにとはまりまくったハンドメイド! 授乳経験者なら体験した事あるであろう、腱鞘炎!!私の場合、そこにハンドメイドで手首を酷使するという効果が加わる。
長男を妊娠した時、「子供のために何か作りたいなぁ。」という軽い気持ちから始めたハンドメイドにどっぷりはまり、授乳中でも最適な手首の角度を研究し刺繍してみたり、おんぶしたままミシンしたり、寝ているときは起こさぬよう音の出ない編み物をしてみたり。図書館のハンドメイドコーナーの本は借り尽くしたのでは?!ってほど、とにかく興味を持って作りまくった!
我が子のために作るという事と、自分の好きな生地が形になっていくということは感動でしかなかった!色々な生地をツギハギしたり、編み物と布を合わせてみたり、自分の好きを表現できることはなんて楽しいんだ!!だんだんに子供もの以外も作ってみたくなり作品は溜まる一方!
はじめは友人にプレゼントなどしていたが、追いつかなくなった時にひらめく!「あ、そうか!売ってみればいいじゃん!」と。
緊張しまくった一日!
今では当たり前のように開催されているハンドメイドイベントも当時は、ほとんど無かった。ネットで『ハンドメイド・イベント・千葉』で検索し、繋がった方々のイベントに参加してみる!見ず知らずのどこの誰かもわからないような人たちともハンドメイドという共通項があるだけで、すぐに打ち解けることができる奇跡も体験!
初めてのイベントは口から心臓が飛び出るかと思うほどだった!値段の付け方もよくわからないし、私の作品を気に入ってくれる方なんかがいるのか?!という、今じゃ考えられないようなマイナス思考に陥入ったりと、とにかく緊張しまくった一日!(始めて私の作品を購入してくれたマダムは言うまでもなく今でも記憶に残っている!)
そこから、少しづつイベントに参加するようになると、どうせイベントするなら自分で好きなように開催してみたいな。と、小さなイベントスペースを借りて主催するように。
わくわくが湧いてくる。
そんなこんなしていたら、中川に出会いハンドメイドイベントコミュニティ「ハピナチュ」を立ち上げ、5~10作家程度で開催していたイベントが、今や50組以上参加するイベントへと進化していった。
更に、ディスプレイからプロデュースまで全部好きにやったらどんなことになるだろう?!というわくわくが湧いてくる。
産まれたばかりの娘も居たし、不特定多数の人が出入りするなんて考えられない!と旦那に猛反対されながらも、自宅1階を全て開放してお店にする1DAY SHOP『家店~うちみせ~』を開催。
授乳しながらワークショップをしたり、お店番をしたり。小さい子供…というより赤ちゃんがいても(笑)自分の楽しいを諦めないためにどう行動するかを探りながら年1で開催し続けた後、月1の自宅ショップへと変化していく。 ショップには、息子の幼稚園ママや娘のママ友、ご近所さんが足を運んでくれ、多い時は100人を超えるお客様が!
ただ単に、好きなハンドメイドを続け、好きなイベントを作ってみたくなり、好きを追求していたら自宅ショップの形になった。私の好きに共感してくれた方々と仲間になり、楽しみにしてくれるお客さまが増え、近所の人も巻き込まれていった。
今でも、「家店に伺ったんですよ!」と声をかけてくれる方がいたり、「あの時に購入した作品まだ持っています!」と写真を見せてくれたりと、コミュニケーションのツールになっている。
志津を盛り上げたい!
月1の自宅ショップを開いているのと同時期に、住んでいる志津を盛り上げたい!という行動にでる。
思い付きで志津の駅前を借りてハンドメイドイベントができないかと店舗に交渉するが、どこぞの主婦がなんか言っているという程度で話すら聞いてもらえず撃沈。コロナ禍には、道路を客席として使用したらどうだろう?と、商店街の店舗に掛け合うが門前払い。
いや~、まじめに門前払いってこういうことを言うのかというほど、きれいに門前払いされる(笑) 更に、まちを知るにはまちの中に入らねば!と地域コミュニティの役員として属してみるが、出る杭は打たれるで、ありもしない誹謗中傷を受ける。今思い出してもイラっと、、、いや、心折れそうになる出来事の数々!
好きなんだからそれでいいじゃん!
しかし、撃沈の中でも仲間は少しずつできるもんで、地域コミュニティで出会った、本好きで趣味で小説を書いているクリーニング屋さんと、写真が趣味で一眼レフを操るサラリーマンと私の三人で、志津に潜む面白い人にインタビューをして回る「しづってどうでしょう?」というアカウントで記事をUPし始めることに。
フォロワーを増やすとか、バズるとかそんなことはどうでもよく、ただ単に、好きな志津の面白い人に出会えることを楽しむ!それだけだからわくわくする!仲間でインタビューに行き、打ち上げと称して飲む、話す、そんな繰り返しが面白い!
何になるのかもわからない活動を「理にかなっていない。」「何がしたいかわからない。」なんて批判する方もいるが、好きなんだからそれでいいじゃん!行動し続けたら何か見えてくる!が私のスタイルなのだ。今、14人までインタビュー。志津で挨拶をかわせる人が増えた。これだけで価値がある!
物語がスタートしていく。
好きなことを続けていると、同じような思考の人からも声がかかるもんで「一緒に(志津のお隣の)ユーカリが丘のイオンタウンに何か作らないか?!」という、私のターニングポイントとなる、イオンタウン・永井大輔、佐倉家守舎・榊田大輔、鳥海たかのりとの出会いがある。
ここから『シェアアトリエふわいえ』の物語がスタートしていく。ハンドメイドにはまった時、腱鞘炎の腕の中におさまりハンドメイドに付き合わされていた息子はもう私の身長を軽々超える。
ふわいえでの気付きが『ふるまい百貨店』へ進化し、ふるまい百貨店での気付きが『まちMarchプロジェクト』へ繋がっていく。
好きを続けてきたら、"ハンドメイド作家" "ハンドメイドイベント主催者" "ハンドメイドコミュニティ主宰者" "ふるまい百貨店主催者" "しづってどうでしょう?監督" "まちMarchプロジェクト代表" になっていた。主婦でハンドメイド作家だった私が、街を育てる主婦兼ハンドメイド作家になっていた。
好きを好きと言い、楽しいを楽しむ!これを続けると景色が変わる! 好きしか勝たん!そんな生き方もありじゃない?